注意書き:いわゆるオフレポですが和泉野由の主観が存分に含まれているため
一部参加者等の描写に本人との見識の相違があるかと思われます。あらかじめご了承下さい。

その日もあたりまえのように毎週金曜日恒例の「せんごくわらい弐」の更新を終える。
すでに時計は午前2時半。6時30分の新横浜を出る新幹線に間に合う為には
家を5時45分には出なくてはいけない。

まだどんな勝負下着を着て行こうかすら決まっていない。
あわてて荷物を詰める。持っていくのは着替えとペンと(笑)他。
そして最後に詰めたのは「またオフかよ!!」という複雑な心境。

翌朝、上がりきらない太陽を背に、わずかな眠りを元手に
僕は旅に出た。

10月6・7日 Cubic off 参加レポート

新横浜では既におなじみのこども銀行頭取さん
切符を金券ショップから持ち前の俊敏さで強奪してきてくれている。
盗品といえども金は取るということなので舌打ちしながら切符代を渡しつつ新幹線乗車。
車内ではもっぱら名古屋で合流する肺さんの想像と
前方で座席から体を半分以上こぼしつつ眠りこけている女性の話題に終始する。

馬鹿話を続けるうちに名古屋が近いとのアナウンス。
連絡が取れるとはいえ顔も知らない者同士の待ち合わせに困難はつきものだ。
不安を抱えつつ名古屋駅のホームに滑り込む新幹線。
車窓から「緑の服」という頼りない言葉だけを手がかりにそれらしき人物を物色する。

いた。

あたかもぶんか社の回し者かのような露骨さで「(笑)」を片手にホームで佇む男一匹。
あからさまに肺さん。あきらかにそれらしき人物。頭取さんと目を合わせて苦笑。
挨拶もそこそこに席を確保。3人席に並んで座れなかったため、
和泉が後日スッチーとの合コンをセッティングしてもらうことで手を打ち席を前に移す。
頭取さん肺さんとの会話は聞き取れなかったが、
「(笑)」を読んでいると子供が「ねぇべんきょう?べんきょう?」としきりに話し掛けてくる。
真面目オーラをいつも強烈に発生させている自分ならではの反応だと己を誉めつつ、
『あぁ、勉強だよ。おまえも読むか』と「(笑)」を読ませようとするも
親の視線が「ウチの子供をオフ会バカにする気!?」と語るので断念。
肺さんの持っていた大きな風呂敷包みの荷物が気になる。重そうだ。爆弾か何かか。

ほどなく新幹線は新大阪に到着する。大阪は8年ぶりだ。8年前よりソースくさい。

その後、待ち合わせ場所である梅田にて関西方面組と合流。
この時点で誰が居たかは覚えていない。
覚えているのはいなはるさんが相変わらず吉田照美の顔真似が巧いということだけ。
これからみんなでダダ遊びの0次会が始まる。
挑戦者での初対面は肺さんほくろさんはちみつ☆はにぃさん
まずは改札近くのオープンカフェで朝食。
のちに、くそコナミ直営のゲームセンターでコナミの販売戦略に対して怒りを込めつつボールを蹴って遊んだりする。

虚無に満ちた時が過ぎ、気づけば時計が1次会挑戦者を迎えよとサインを送っている。
再度梅田駅に取って返し、挑戦者を口をあけて待つ。
順序は覚えていないがここでうらるさんけるべろさんしのりさんしあわせさんが合流。
いくつかの電車を乗り継いでしあわせさんと「激烈クンニさんの激烈さはいかほどか」、
という学術的な話題で熱い議論を交わしながら目的の会議室へと向かう。

スケジュール表には「テキストサイト 云々」と体裁よく書いてある。7階だ。
エレベーターでは頭取さんが持っていたカバンで3階のボタンを押してしまう。
気づかない彼に周囲から矢継ぎ早に「株主訴訟起こすぞ!」の声。
すると彼は辞表を書き出した。退職金を狙っているらしい。
「会議室は702号室です。ちなみにうちも702号室なんですよ」という
いなはるさんの発言になんのレスポンスもないまま7階に到着。
待ち受けていたものは狙い済ましたかのような「←危険物取扱責任者資格講習会場」の立て黒板。
「イロトリオフ」で狂犬ども24人を仕切りきった和泉には不要な資格だと鼻でせせら笑いながら会議室入室。
おあつらえ向きに机が「口」状に配置されている。完全に読まれている。恐るべし、大阪。
ここで肺さんが荷物の中身を大公開。なんと、至って普通の20%増量中ポップコーン8袋。
これには感動を禁じえなかった。あんなに重そうに骨折の痛みに涙を流してまで持っていたのに。
肺さんの演技力に乾杯、といったところである。早くハリウッド進出を。

まずは自己紹介。みんなが無難な発言に終始する中、
「言わずと知れた和泉野由です。正義の味方です」と大して面白くもない発言で和泉株ストップ安。
その後「イロトリオフ」でも開かれた面雀が始まる。
やたらに「の〜」などの助詞付属の面牌が飛び交う上、
自分で書いたカードが手持ちに5枚含まれるという苦しい戦いが続く。
詳しい展開は省略するが総合優勝を勝ち取ったものは「生茶」「はもう開き飽きたよ!!」
どちらの牌もいわくつきで「生茶」はしあわせさんの「全然思いつかないんですけど」
という嘆きに和泉が「何でもいいんですよ。例えばそこにある『生茶』とかでも」とアドバイスしたのが災いした。
「はもう開き飽きたよ!!」はいなはるさんが参加者のあまりの心の開きっぷりに
イヤ気がさして「聞」を「開」と書き間違えたらしい。
「どんなに頑張っても偶然が別の者を救う」という人生の縮図のような結果に
15歳のほくろさん顔のほくろを大きくして世の習いを学んでいた。
猿山リムさんは間違った反省のポーズで硬直したままだった。
しのりさんうらるさんに人生の厳しさの証として根性焼きを入れていた。

休憩をはさんで次はオリジナルの企画。名前は無いらしい。
スケブ大喜利をベースに勝ち抜けサバイバル方式の企画が始まる。
勝ち抜け組が随時判定していき、一番つまらなかった人が最終的に残るというキツいルール。
和泉は馬脚をあらわして2問目で居残る。
途中、ゴリさん綾辻さんが会場に合流する。
2人がドアをノックした時のあのえもいわれぬ期待感は何ものにも代えがたい瞬間だ。
そしていい意味で期待と想像を打ち砕かれる。ネット環境での醍醐味を味わう。
2人とも合流直後からものすごい絵ボケを飛ばす。殊にゴリさんなどは4コマ仕立てでボケを展開することも。
そのあまりの素晴らしさに頭取さん帽子どころかカツラまで脱いで敬意を表する始末。
けるべろさんただただ「わん!わん!」とハンマー投げの室伏の顔真似で吠えていた。
はにぃさんは答えに詰まると経営不振の社長を装って半泣きで困った顔をする。
彼の持つスケッチブックが売上帳に見えてくるから不思議だ。

本来なら4時ごろに「イロトリオフ」にも参加していただいたViViD+さんが合流するはずだが一向に顔を出す気配が無い。
本人が来る来ないよりも頼んでおいた高知みやげ「姫かつお」が来ない方が
和泉にはつらかったのでみやげだけは来ることを祈る。

と、退出時刻の5時近くとなってノックする音。
「みやげがきた!」
ViViD+さん本人より先に「姫かつお」に頬擦りする和泉。この珍味との再会を何度夢見たことか。
結局、ViViD+さんは会場でひとつのネタを書くことなく終了、会議室を後にする。
「イロトリオフ」に続いての途中参加、彼は今後「遅刻芸人」として生きることを余儀なくされる。
エレベーターに一度に乗れないため半分の挑戦者は階段で下っていった。
和泉はエレベーターに乗って頭取さんの押した地下1階まで降り階段組を待つ。
しかしいつまでたっても階段組が来ない。
あまりに時間が経つので探しにいくと全員1階で待機していた模様。
しかも出口を封鎖されやむなく非常口から外に脱出。
これにより頭取さんエレベーター2連敗となる。
ここでしあわせさんしあわせさんらしく一人で離脱。

しあわせさん
しあわせさんのフィーリングから醸し出すような回答の数々、肌で感じられて楽しかったです。
もっと怖そうな風体の人だと思っていました。それがあんなイカしたボーイとは。

後に彼から「(笑)」にサインをもらい忘れていたことに気づく。

一行は2次会会場の居酒屋「ごにんばやし」を目指す。
その道すがらゴリさんと話す機会があった。彼はこの日仕事帰りらしくスーツ姿。
和泉が「じゃぁメガネスーツキャラは西のゴリさん、東のGET−Cで!」と言うと
無言で「×」のついたマスクを渡されそうになったので慌てて撤回。
どうもGET−Cさんは関西では評判が悪いのか。いい人なのだが。いい人だ。

2次会はいなはるさんの乾杯の音頭で開幕。
最初は挑戦者たちは周囲の目もあってスケッチブックを使うことに抵抗があったようだが
いなはるさんの号令によりスケブ大喜利が始まると大盛り上がり。
ここでもゴリさん綾辻さんが大暴れする。やはりすごい。
和泉は「(笑)」を持って回って挑戦者たちにサインを依頼。
見返りに身体を要求されないかだけが心配だったが杞憂に終わる。
肺さんは自分のネタが「(笑)」に載っていなかったため、
自分で「(肺)」を出版する、と泥酔状態でくだをまいていた。
途中、ルールを「席替えタイマン方式」に変更してさらに盛り上がる。
綾辻さんが小鹿を狙う野獣の目つきで血に飢えたうらるさんとタイマン、を繰り返し
他の人に勝負を挑まれたはにぃさんが経営不振の社長に変身する。
というのが主な内容。
それでもはにぃさんは面白かった。
和泉はしのりさんに敗れ、いなはるさんに勝利する。理由らしい理由は「フェミニストだから」としておく。
挑戦者たちの勢いも理性も消えかけた頃、肺さんゴリさん綾辻さんが相次いで離脱。
それでもほくろさん「姫かつお」を無言で頬張っていた。

肺さん
同じ妻帯者の身として環境の厳しさを痛切に感じましたよ。やはり身内の理解は必要ですね。
面雀で出た「音速の貴公子」「お前は脱がんでエエ!」はサイコーでした。
またポップコーン買ってください。

ゴリさん
今まで出会った人の中で最も想像からかけ離れていました。
どう考えてもガレッジセールのゴリさんが基本でとなる中、
マスメディアに左右されきってしまっている自分の目を覚ますには十分すぎる存在です。

綾辻さん
下ネタをぜひ拝見したかったのですが、緊張されていたのでしょうか。それでも実力の片鱗を見せ付けられました。
うらるさんとの因縁バトルの今後を楽しみにしておりますので。

居酒屋での2次会を終え次は場所を変えてのカラオケ。
入室後15分後まで誰もマイクを握らないという珍事のあと、うらるさんが意を決して「楓」を熱唱。
それを見て挑戦者たちに不穏な動きが広がる。もはやお笑いオフ恒例の「スケブ指令」。
中でも光ったのがはにぃさんが間奏中に時折出す「セリフ」
ほくろさんが『ガッツだぜ!』を歌唱中に出た「『ぜ』を『にょ』に変えて!」が和泉好み。
ViViD+さんに至っては一度に5つもの指令が出され、歌った後、遺書をしたためていた。
が、はにぃさんが和泉の出した「ViViD+さんのハートを盗みながら」という指令を忠実にこなし、事なきを得る。
挑戦者たちはそれなりに面白く、繰り出される指令をクリアして行く。
ほとんどの人が初体験の中、よくやったと思う。と王監督もご満悦。
ただ、しのりさんの歌う『歌舞伎町の女王』だけは洒落になっていなかった。
これまでのネタ傾向からキャラがそのまま過ぎるからだ。
紆余曲折を経て早くも退出時刻。
しのりさんViViD+さんが一旦離脱する。また明日会える。
うらるさんの身長がオフ開始よりまた伸びていたことを除き、今まで怪我人が出なかったのが不思議。

初日の締めはいなはる邸にての座談会。最寄駅からタクシーに乗る。
ただし、けるべろさんだけは1月に控えた沖縄トライアスロン出場の為、
自転車で単身いなはる邸へ向かう。
いなはるさんと地図で入念な打ち合わせを行っている。
その他の挑戦者はタクシーで付近のコンビニまで乗り付けることに。
窓からなにやらけるべろさんがUターンしていくのを頭取さんが目撃する。
タクシーが向かう方向とまったく逆の方向に、だ。

悪い予感は的中。
けるべろさんトレーニング不足からいつもより余計にメニューをこなさなくてはいけないらしく、
一度いなはる邸から遠ざかってこちらに向かったらしい。
1月のトライアスロンは優勝を信じて疑わない。彼ならやってくれる。

結局買い物を済ませて、けるべろさんを待たずにいなはる邸入場。
いなはるさんの部屋に体育座りで7人が押し込まれることに。
ブタ箱とはこのことを言うのだと痛切に思った。逮捕だけはされるまい。
疲労と睡魔から今ひとつ話が沸かず、業を煮やしたいなはるさんがトークのテーマを提供。
すると頭取さんのマシンガントークが炸裂し始める。触発された和泉もいいペースで語る。
ほくろさんはGET−Cさんに興味があるらしく彼の3サイズとか好きな数字とか
今まで貶めてきたネット芸人の名前とか、
いろいろ聞いてきたので全部答えた。
あとはうらるさん主宰の「うらる旅団」の話題や「うまおチャットのこれから」とか
建設的な毒会話が大半を占める。
そんな中、無脊椎動物けるべろさんは妙な体勢で眠りに入っていた。
彼は夜行性で午前2時半を回らないと活動を開始しないのである。
しかし、フリスク30粒一気食いでも冴えない眠気に挑戦者たちが襲われ始めたため
これまで失恋した回数を基準に2部屋に分け、眠りにつくことに。

嵐のように過ぎ去った1日目、これにて終了。
和泉はひたすらはにぃさんにケツ蹴りを食らう夢にうなされることになる。

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